【体験談】異業種から保育士へ転職!収入減少の不安をどう乗り越えたか
「やりたい仕事があるけれど、収入が減るのが怖くて踏み出せない」
家族を持つ人なら、この悩みに直面することは少なくないと思います。
私自身、15年間続けた自動車整備士から保育士へ転職しましたが、その過程で年収は約200万円下がる見込みでした。
妻と小学生の子ども2人を家族に持つ身として、この収入減少は大きな不安要素でした。
しかし、「収入の額」だけでなく、「時給」という視点で比較すると面白いことが分かり、結果的に家族の了承を得て転職を実現しました。
この記事では、その過程を具体的にお伝えします。

家族持ちの転職で最大の壁は「収入減少の不安」
妻の了承なしには進めない
独身であれば、自分の判断だけで転職を決められます。
しかし、家族がいる場合はそうはいきませんよね。収入が減ることで生活水準や教育資金に影響が出るため、家族に迷惑をかけてしまいます。
いくらやりたいこととはいえ、妻の了承を得ることが絶対条件です。
とはいえ、収入が減る転職の了解を得るためには長い期間が必要でした。
年収200万円減+休日20日減という現実
- 年収:約600万円 → 約420万円
- 休日:年間243日出勤 → 年間270日出勤
出勤日数:243日 × 8時間 = 1,944時間
6,000,000円÷1,944時間=約3,086円
出勤日数:270日 × 8時間 = 2,160時間
4,200,000円÷2160時間=約1,944円
年収と実働時間の数字だけを見れば、転職後の条件はかなり厳しく見えます。
妻に転職のことを言い出した初めのころは、「いやぁ…さすがに厳しいよ…」と言われていました。
見えない「時間の価値」
しかし、前職と保育士では大きく違うことがありました。それは、残業や顧客との会食、出張の有無です。
そこで、ただ年収や休日数で比較するのではなく、「拘束時間」を含めた実質的な時給で比較することにしました。
すると、これまでは見えていなかった「家族との時間」が浮き彫りになってきました。この考え方が、妻を説得する最大の材料になったのです。
転職前にやった4つの固定費見直し
転職に備えてまずは身軽になろうと、毎月の固定費を減らしました。
1. 保険料の見直し
まずは生命保険と通院補償の見直し。対面型からネット完結型に変更しました。
過剰な補償を整理し、必要な保障額だけに絞り込みました。
- 私:私の年収約2年分の保障額
- 妻:私の年収約1年分の保障額
- 通院保障は8大疾病に特化し、別会社で契約
見直し前は保障額がとても高額でした。お金はあるに越したことはないですが、毎月の支出を考えると過剰と判断し、保障額を減らすことにしました。
通院補償は別の会社で契約。複数の保険会社の保障内容と保険料を比較して決めました。
これで、毎月夫婦で約10,000円の削減に成功しました。
2. 学資保険からインデックス投資へ変更
保険を見直したタイミングで学資保険も解約しました。
学資保険は満期になると、積み立てた分に既定の利率がプラスされ返還されます。
元本が減ることなく回収できるため、低リスクで子どもの学費のために積み立てることができる商品です。
一方のインデックス投資は、経済状況により元本割れするリスクはあるものの、リターン金額も多くなります。非課税制度のNISAを利用することで、より効率的に資産運用できます。
転職後の経済状況を考えると、インデックス投資の方が我が家の状況に合っていると判断しました。
3. スマホ料金の削減
通信事業者を楽天へ変更。
楽天モバイルに乗り換える以前も節約プランでしたが、それでも月5,000円(夫婦で10,000円)の削減ができました。
変更後の機種変更(アンドロイド)は、SIMフリー端末(2万円程度)をネットで購入し、データ移行アプリを使って自前で行っています。
4. 車を手放してバイクへ
ずっと一緒にいた相棒のスポーツカーを手放しました。

維持費(税金や整備代)が高額でした!
妻は「車、好きやろ?車は持ってていいよ」と言ってくれていましたが、元は自分のわがままが発端なので売却を決意。それでも妻は、私の趣味である大好きな車がなくなることを心配してくれていました。
そこで、お言葉に甘え、車を売ったお金で維持費が数分の一で済む大型バイクを購入させてもらいました。
趣味は続けながらも、年間で十数万円単位での支出削減につながっています。
年収だけでなく「時給」で比較してみた
実労働時間と拘束時間を計算
- 年収:約600万円
- 出勤日数:243日 × 8時間 = 1,944時間
- 出張:年間240時間(24時間×10日)
- 残業:年間180時間(15時間×12ヶ月)
- 飲み会:年間100時間(5時間拘束×20回)
- 通勤:年間729時間(3時間×243日)
- 合計:3,193時間
- 年収:約420万円
- 出勤日数:270日 × 8時間 = 2,160時間
- 出張:ゼロ(研修は業務時間内に行われる)
- 残業:年間30時間(2時間×12ヶ月)+季節の行事6時間
- 飲み会:年間10時間
- 通勤:年間約23時間(5分×270日)
- 合計:2,223時間

日常業務以外の時間も書き出しました
実質時給の差
- 整備士:600万円 ÷ 3,193時間 = 1,879円
- 保育士:420万円 ÷ 2,223時間 = 1,889円
なんと、時給で見ると保育士の方が10円高いという結果になったんです。
家族との時間が増えた
勤務先が遠方の会社から近所の保育園に変わったことも大きい要素ですが、夜間の飲みの席や残業がなくなったことにより、家族と過ごせる時間が格段に増えました。
朝夕は家族全員でご飯を食べることができ帰りも早いため、息子たちと同じ時間をたくさん過ごせています。
妻をどう説得したか
データで示す
ただ「やりたいから」では説得力がありません。
収入が下がることは現実としてあるので、具体的な固定費削減や時給換算の比較データを提示するとともに、その上でメリットを伝えていきました。
将来の生活像を共有
- 家族と過ごす時間が増える
- 子どもの成長を近くで見守れる
- 精神的なストレスが減る
転職することのメリットを数字とともに伝えました。
妻の理解と応援
初めはろくに話を聞いてくれなかった妻も、収入減少に対してできるだけのことをやり、保育士の資格を取得するためにがんばっている私の姿を見て、徐々に話を聞いてくれるようになりました。
おそらく本気度が伝わったのだと思います。
「本当にやりたいことなら」「家族の時間が増えるなら」と妻も前向きに捉えてくれ、転職へ理解を示してくれるようになりました。

収入減少=転職失敗ではない
転職を考えるときに「年収」は大事な基準です。
しかし、家族との時間や拘束時間の少なさ、精神的な充実度も同じくらい大切だと考えています。
私の場合、数字上は年収が200万円下がりましたが、生活の質は向上しました。
何を重視するのかが重要なポイントになると思います。
まとめ:転職は「時給」と「生活全体」で考えるべき
- 年収減少は固定費削減と投資でカバーする
- 時給換算すると意外な結果が見える
- 家族との時間や精神的余裕はお金に代えられない価値がある
もしも今、「収入減が不安で転職に踏み切れない」と感じているなら、ぜひ実労働時間+拘束時間で時給を計算してみてください。
数字と生活の両面から見れば、意外と「いける」と思えるかもしれません。
