40歳で自動車整備士から保育士へ転職!異業種から国家資格取得までの実体験と学び
保育士としてのリアルな日常を紹介していく始まりとして、私が保育士を目指した経緯について書いていきます。
長年続けてきた仕事を手放すのは、大きな不安があり、相当の覚悟が必要でした。
そのため、決断するまで、また、妻に了承してもらうまで数年を要することに。
そこで経験した苦悩や気づき、学んだことを書いています。

自動車整備士としての始まり
目標のないその日暮らしの生活
私は、高校を卒業してから4年間仕事をしたあと、自動車整備の専門学校へ入学しました。
4年間の社会人生活ではなんの目標もなく、だらだらと過ごしていました。
仕事が終わると友人と飲みに行き、仕事の愚痴や世間への不満を口にする日々。
雇用形態もアルバイト・パート・正社員と様々。
いくつもの職場を転々とし、一番長く続いた仕事でも2年しかもちませんでした。
将来への漠然とした不安
2年勤めた職場で働いているときにずっと思っていました。
「このままこの仕事を続けていくのか?」「早く辞めたい」
でも、ほかにできることがありません。
やりたいことを考えてみると、「車が好きだな」ということで、求人を出している整備工場へ電話をしてみることに。
行動するも実らず
整備工場からの回答はNG。
理由は「整備作業がなにもできないから」。
さすがに、「なにもできない状態では雇うことはできない」とのことでした。
当時、「仕事も変えることができない」と、深く落ち込んだことを覚えています。
人生を変えるため、専門学校へ
「人生を変えるなら学校へ行くしかない」
自動車整備の専門学校へ行くことを決意しました。
入学内定をもらってからは、昼の正社員の仕事に加え、夜にバイトをして学費を貯めました。
足りない分は公庫からお金を借りて、いざ入学。
専門学校で自動車の構造や整備を学び、卒業時に国家試験を受験し2級自動車整備士の資格を取得して就職しました。
30代後半で自動車整備士から保育士を目指した理由
自動車整備士としての15年間と変化のきっかけ
それから40歳になるまでの15年間、自動車整備士として働いてきました。
就職した企業は整備の仕事だけでなく、自動車整備の情報を業界に発信する業務も多く、車に関する知識と経験を積み重ねることができ、とても楽しい仕事でした。
しかし、10年目を過ぎた頃から少しずつ「何かが足りない」と、感じるようになってきました。
やりがいを感じられなくなった理由
自動車の進化は目覚ましく、整備の現場も大きく変わりました。
電子化や電動化により、部品のパッケージ化が多くなりました。
部品が故障したときの修理といえば、関連部分一式での交換。
さらに今後は自動化が加速していくこともあり、電子化がますます進むのは必至。
仕事の面白みが薄れていく感覚がありました。
さらに、私が携わっていた情報発信の業務も、インターネットや情報共有ツールの普及によって需要が減少。
「このままでいいのか」「役割は終わったのではないか」という思いが日増しに強くなっていきました。
本との出会いと自己分析から見えた「好奇心」と「自己成長」
そんなとき、一冊の本と出会いました。
八木仁平さんの『やりたいことの見つけ方』です。
この本を読み、ノートに自分の過去・価値観・好きなことを書き出していく自己分析を行いました。
数日かけ深く掘り下げて見えてきたのは、自分にとって大切なのは「好奇心」と「自己成長」だということ。
新しいことにワクワクし、成長できる環境こそ、自分が情熱を注げる場所だと気づきました。
保育士という仕事を選んだ背景
保育園への感謝が原点
保育士という選択肢は、身近なところから生まれました。
私には息子が2人おり、保育園に通わせることで安心して仕事ができた経験があります。
保育士の先生方が、子どもたちの成長を温かく見守り、日々支えてくれていたおかげで、私たち家族はとても助けられました。
その感謝の気持ちが、次第に「自分もこんな仕事がしたい」という想いへと変わっていきました。
子どもと関わることで得られる喜びとやりがい
子どもたちは毎日成長し、昨日できなかったことが今日できるようになります。
その瞬間に立ち会えることは、とても面白みを感じます。
また、保育士は子どもを預かるだけではなく、その子の未来を形づくる大切な役割を担います。
まだまだ大層なことは言えませんが、責任が重い分やりがいも大きいと感じます。
「未来の宝」と関われる仕事の魅力
子どもたちは未来の宝です。
彼らの成長や可能性を引き出す仕事に関われることは、社会全体に貢献しているという実感を持てます。私にとって、この価値は自動車整備士時代には感じられなかったものでした。
保育士資格の取り方と受験資格の種類
養成校(専門学校・短大・大学など)経由での資格取得
保育士資格を取る方法の一つは、養成・指定校を卒業することです。
専門学校や短大、大学で保育士養成課程を修了すれば、卒業と同時に資格が付与されます。
一般受験ルートと必要条件
もう一つの方法が、保育士試験を受けて資格を取る一般受験ルートです。
私はこれで取得しました。
学歴や実務経験などによって異なりますが、受験資格においての間口は広いです。
私は自動車整備の専門学校なので保育にまったく関係のない学部の卒業ですが、受験資格がありました。
異業種から受験資格を得るためのポイント
重要なのは、自分の学歴と職歴を照らし合わせて、どのルートで受験資格が得られるか確認することです。
全国保育士養成協議会のホームページなどで、公式情報をしっかりチェックすることをおすすめします。
保育士資格取得のための勉強法とスケジュール
学科試験(9科目)
保育士試験はまず、学科9科目をすべて6割以上で合格する必要があります。
私は、市販のテキストとインターネット上の過去問を繰り返し解き、YouTubeの保育士試験対策のチャンネルで学習しました。
実技試験(音楽・造形・言語)
実技試験は3分野のうち2つを選択します。
造形は制限時間内に描き切る練習、言語はストーリーを暗記して感情を込めて話す練習を繰り返しました。
具体的には、息子2人に素話を聞いてもらっていました。
社会人が効率よく合格を目指すための工夫
フルタイムで働きながらの勉強は時間が限られます。
私は通勤時間や早朝・深夜の時間を使って勉強しました。
毎日コツコツと継続できればよかったのですが、甘えが出る日も多くあり、その結果、学科試験をパスするまで3回受験しました。
異業種から保育士への転職活動と現場での学び
勤務先の探し方と面接対策
保育士の求人はハローワークや転職サイト、自治体の募集など多様です。
私は第一希望を初めから、地元の園(息子たちがお世話になった園)と決めていました。
園長と顔見知りなこともあり、資格を取得してからはトントン拍子で内定の話が進み、役員との面接では「なぜ、異業種から保育士を目指したのか」を、具体的に説明できるよう準備しました。
未経験で現場に入るときの心構え
入職して仕事を教わっていく過程は、私が想像していたような新人指導ではありませんでした。
私はこれまでの経験から、「新人には先輩職員が付いて仕事を教えていく」という指導が当たり前だと思っていましたが、保育の現場は完全に「見て覚える」システム。
1年目から2歳児クラスの担任になり、日常業務では不測の事態が連続して発生する環境で、限られた人数の保育士たちと動いていきます。
その中で、「いま、どう動くのが最適解か?」を毎日常に考えています。
これは、勤める園によるのかもしれませんし、現場の仕事では当たり前のことなのかもしれません。
でも、分からないことは周りの職員に聞けば教えてくれるので、「分からないことはどんどん聞く」ようにしています。
とはいえ、初めのうちは「分からないことが分からない」状態だったので、異業種だからこその「新人には手厚く教えてくれるのが当たり前」という考えは、入職後数日で捨てました。
保育士になって感じた達成感と今後の目標
資格取得から現場デビューまで大変でしたが、子どもの笑顔や成長に立ち会えることを楽しみにやれています。
まずは、保育士としてのスキルを磨き、周りに追いつくことを目標にしています。
まとめ:異業種からの挑戦は遅くない
40歳からだからこそ
年齢が邪魔をするといえば、物覚えや体力の低下があります。
しかし、これまでの経験をフル活用し、忘れないように対策をしたり作業効率を上げれば解決することがほとんど。
その一方で、色んな経験をしてきたからこそできることがあるメリットは大いにあると思います。
好奇心と自己成長を大切にする生き方
「自分で選んだ道を進むこと」
私自身、自分で選んだ道であれば辛いときに踏ん張りがききます。
大事なのは、自分の価値観や情熱に正直になること。
自分の内なる声に耳を傾けることが、ポイントになると思います。
これから保育士を目指す人へのエール
保育士の受験資格は間口が広く、数多くの人が挑戦できる環境になっています。
また、「未来の宝」と触れ合える毎日には、とてもやりがいを感じています。
私自身、異業種からの転職で、保育業務の見えない部分が多く不安が大きかったので、今後も私の体験を軸に記事を書いていくことで、同じように悩んでいる人の力になればと思っています。
挑戦を迷っている人も、すでに挑戦をしている人も全員が楽しめるようなカテゴリーにしていきたいと思います!
