【体験談】自動車整備士の国家資格取得までを徹底解説!
私は高校を卒業し、4年間仕事をしたのち専門学校へ入学しました。
そして専門学校を卒業後、自動車整備士として15年間仕事をしてきました。
自動車整備士として働くために必要な自動車整備士の資格は、専門学校や職業訓練校へ行かずに、働きながら取得する方法もあります。
実技試験が免除になる制度も設けられており、資格を取得するためには資格制度の理解が重要だと感じます。
私は現在保育士ですが、前職では自動車整備士の資格取得に関する問い合わせ業務や資格取得を目指す人たちの合格率を上げる講習会を担当していました。
ここでは、実際に多く寄せられた質問や経験をもとに、自動車整備士資格取得のポイントをまとめましたので、資格取得を考えている人はぜひ読んでみてください!

自動車整備士の国家資格とは
自動車整備士の役割と資格区分
自動車整備士とは、道路運送車両法に規定されている国家資格です。
ある一定水準以上の知識と技能を有していることを証明するためのもので、1級から3級までの整備士資格と車体(鈑金)・電装などの特殊整備士があります。
国に認められた整備工場を開業するためには、2級自動車整備士以上の資格が必要です。
試験の基本構成
試験は、学科試験と実技試験で構成されています。
学科試験の内容は以下の表のとおりです。合格には正答率と責任点の両方を満たす(3級は正答率のみで判定)必要があります。
| 資格種類\内容 | 受験資格 | 問題数 | 合格基準 |
|---|---|---|---|
| 1級 | 2級合格後、3年の実務経験 | 50問 | 正答8割以上 (責任点あり) |
| 2級 | 3級合格後、2年以上の実務経験 (学歴短縮制度あり) | 40問 | 正答7割以上 (責任点あり) |
| 3級 | 6ヶ月以上の実務経験(学歴短縮制度あり) | 30問 | 正答7割以上 |
実務経験の短縮制度
- 高校の自動車科を卒業すると、卒業と同時に受験資格が出る。
- 高校の機械科・電子科・電気科を卒業すると、3ヶ月以上の実務経験となる。
- 上記1・2の場合、3級合格後に必要な実務経験年数が1年4ヶ月以上となる。
試験突破のための注意点
合否を分ける責任点
2級では4つの範囲ごとに4割以上の正答率が必要です。
- No.1~15、No.16~30、No.31~35、No.36~40のそれぞれの範囲で、4割以上の正答が必要。(例:15問×0.4=6問以上の正解が必要)
1級では6つの範囲ごとに4割以上の正答率が必要です。
- No.1~15、No.16~30、No.31~35、No.36~40、No.41~45、No.46~50のそれぞれの範囲で、4割以上の正答が必要。
苦手分野を作らない
この責任点(部分点)には注意が必要です。
2級を例に説明します。
整備士の試験は1問1点で採点されますので、2級は40点満点です。
全体の合格基準は、40問×7割なので28点以上で合格となります。
しかし、責任点が基準を満たしていない場合、例えば、点数は28点でもNo.1~15の範囲の点数が5点しか取れていなければ不合格になります。
全体は7割以上取れていますが、責任点不足になるためです。
これまで様々な受験者を見てきて、実際に責任点で不合格になるケースはままあります。
注意すべきは、後半の問題(No.31~35、36~40)です。
ここは5問中2問取らないといけません。
苦手な分野だからと勉強をおろそかにしていると、5問中1問しか取れずに不合格になることがあります。
受験者には、「2級からは苦手なところを作らず、まんべんなく勉強することが必要」と、よく話していました。
学科試験合格後、実技試験が行われます。
実技試験の概要は以下の表です。
| 資格種類\内容 | 問題数 | 試験時間 |
|---|---|---|
| 1級 | 問1~問4 | 問1・2:20分 問3・4:20分 |
| 2級 | 問1~問3 | 各問:10分 |
| 3級 | 問1~問3 | 各問:10分 |
学科・実技の両方を合格すると、申請(全部免除申請)により資格証が発行されます。
資格取得ルートの選び方
一般受験ルート
仕事をしながら資格を取得する方法です。
学科試験・実技試験ともに受験が必要で、実技試験の合格率は平均3~4割ほど。
ただし、費用は比較的抑えられます。
養成施設ルート
専門学校や技術専門校でカリキュラムを修了すると、実技試験が免除されます。学科試験合格後に資格を取得可能です。
期間は短縮できますが、学費がかかります。
技術講習所利用
仕事をしながら通い、短期間で実技免除を受けられる講習所もあります。
主な講習所は、全国の自動車整備振興会です。
費用や講習期間は都道府県によって異なるため、事前に最寄りの自動車整備振興会へ確認しましょう。
一般受験での実技試験は、合格率が低く試験の開催頻度も少ないため、一般受験より費用はかかりますが、技術講習所に通う方が無難ともいえます。
まとめたものが以下の表です。
| 学科試験 | 実技試験 | 費用 | |
|---|---|---|---|
| 一般受検 | 受験 | 受験 | 各受験料のみ |
| 専門学校・技術専門校などを卒業 | 受験 | 免除 (卒業日から2年間) | 学費+受験料 |
| 技術講習所を修了 | 受験 | 免除 (修了日から2年間) | 受講料+受験料 |
いずれにしても学科試験は突破しなければなりません。
しかし、実技試験に関しては、技術講習所へ通い専門的な講習所のカリキュラムを修了することで、実技試験合格と同等の扱いとなり、試験が免除になります。
つまり、学科試験を合格し、技術講習所を修了すれば資格を取得できるということです。
自動車学校も同じ仕組み
この考え方は自動車学校も同じです。
運転免許を取得するときも、一般受験、いわゆる一発試験での取得が可能です。
ですが、一般受験は合格率が低いため、一般的には自動車学校へ入校し、規定のカリキュラムを修了することで、実技試験が免除となる仕組みになっています。
今後の制度変更予定(令和9年より)
- 2027年(令和9年)より、現在の“ガソリン/シャシ/ジーゼル(ディーゼル)”等の種目が統合され、「総合自動車整備士」という新制度に変更されます。
- 新・旧制度の移行期間は、令和10年3月まで並行実施の予定です。
私自身の体験談:専門学校ルートで2級取得
専門学校のメリット
実務経験が無くても2年間で2級整備士が取得できます。
1級であれば4年間で取得可能です。

学科試験に合格することが前提です!
一般受験との比較
一般受験であれば、3級から1級を取得するまでに最低5年以上の実務経験が必要(一部、学歴による短縮制度あり)ですので、資格取得までの期間を大幅に短縮できます。
制度理解の大切さ
自動車整備士は養成施設修了による実技試験免除制度があり、制度を正しく理解し、効率的に合格を目指すことが重要です。
まとめ
自動車整備士の資格は、ルートや制度を理解して計画的に挑戦すれば、効率的に取得できます。
国に認可された整備工場は工場の規模ごとに、「国家資格を持った整備士が最低○名必要」といった基準のもと運営されています。
整備歴が長く経験豊富でも、資格を持っていた方が転職には確実に有利です。さらに、令和7年度からは実務経験年数が従来よりも短縮されました。
実務経験や制度を理解し、資格は取れるときに取っておきましょう。
このブログでは、自動車整備士からスキルゼロで保育士へ転職した私の実体験をもとに、転職を決意した理由や保育士資格の取得について、保育の現場に入って気づいたことや学んだことを書き綴っています。
異業種からの転職一年目はできないことの方が多く、辛いこともたくさんありますが、毎日充実しています。
同じように「異業種から保育士へ挑戦したい」と考えている人はもちろん、保育現場でのリアルな日常や気づきも書いていきますので、子育て中の保護者のみなさんにも読んでもらえると幸いです。
